「空売り」が違法!?

12月 17th, 2009 by
空売りは、法律で認められた制度です。空売りに対する様々な意見はあると思いますが、決して違法ではありません。しかし、空売りが違法として認定されたケースもあるんですよ。「ちょっとした経済知識」として紹介してみましょう。
違法と認定されたのは「香港のファンド」です。空売りの対象となったのは、最近、世間を騒がせている「JAL(日本航空)」でした。JALは、「数千億円規模」の大幅な増資を必要としており、「公募増資」を発表したんですね。「公募増資」とは、世間に広く増資を呼び掛けるもので、「増資しますからJALの株を買ってくださいね~」と言うことです。すると公募が集まりますので、「株価も上がる=投資家の利益にもなる」という図式が完成するのです。外為オンラインの口コミさいとです。
しかし、ここで香港ファンドはJAL株を大量に空売りしたのです。空売りが大量に行われると、当然ですが株価は下がります。しかし、公募は続いていますので、下がってもすぐに価格が回復します。つまり、香港ファンドは、「空売りして株価を下げる→空売りの利益を上げる→下がった価格で株を大量に買い戻す→価格の回復でダブルに利益を上げる」という流れで、ものすごい利益を手にしたわけです。
一見すると、普通の空売りですが、ファンドの資金量を考えると、「意図的に株価を下げた」と判断されて当然です。つまり、「相場操縦をした」と受け止められたんですね。自然な流れの中で「空売り」をすることは違法ではありません。つまり、「空売りをして意図的に価格を下げてやろう」と認識していなければ、違法でも何でもないのです。しかし、今回のケースでは完全に「価格を下げてやろう」という意図が見えたため、監視委が違法だと認定した稀なケースと言えるでしょう。